子供のタンデム装備を徹底比較
バイク用チャイルドシートというと「スタマタキス」という製品がある。
自分が長女を乗せるのに使っているのは「ロイヤルチャイルドシート」という製品ではあるが、これはブリジストンの自転車用(笑)
ロイヤルチャイルドシートこそバイク用チャイルドシートの定番だと思っていたのだが、世間はそうではなく、OKWaveなどの良回答はすべてスタマタキスだった。
ということで、勝手ながら世論操作を試みるエントリー・・・
○
■ バイク用チャイルドシートの比較
○
| スタマタキス | ロイヤルチャイルドシート | |
|---|---|---|
| 外観 | ![]() |
![]() |
| 値段 | 2万5千円前後 | 5千円前後 |
| バイクへの装着 | 唯一のバイク用製品であり、付属のベルトと説明書でバイクに装着できる安心感がある。 | 自転車用を工夫して取り付けるため、すべては自己責任(TMAXへの装着方法詳細) |
| 適合車種 | ビッグスクーターなどシート幅の広い車種には向かない。 子供の足を大きく開かないとバイクにまたがれないが、足を開くとチャイルドシートにお尻が入らなくなるため。 |
シート幅の問題はないが、背もたれが後ろに延びるため、バイクのタンデムバックレストやトップケースと干渉する可能性あり。 |
| 立ちゴケ | 子供を固定するシートベルトはないが、緊急時に離脱できるとは限らない。 | バイクに子供を固定するため離脱不可能。足を保護するにはサイドバック併用。 |
| 子供の居眠り | お尻しか固定してないので、寝てしまうと上体が崩れ、運転不可能な状態になる。 | 3点式シートベルトをきつめにしておけば、ヘッドレストがあるため、熟睡しても運転可能。 |
| 子供の自由度 | お尻をチャイルドシートに固定した上で、さらにライダーと密着する姿勢が望ましいので、子供は姿勢が固定され窮屈。 | 上半身は3点式シートベルトで固定するものの、背もたれにゆったりもたれ、ライダーとは距離をとるので両手が自由に使える。 |
| 高速走行 | 居眠りしたら姿勢保持できない。別途、上体を固定するタンデムベルトが必要。 | むしろ、子供が寝ちゃえばSA休憩を飛ばして距離が稼げる。 |
| 峠走行 | 高学年なら大丈夫そうだけど、お尻が入らない。 | 子供の年齢に関わらず可能。荷物を積んで走行しているようなもの。 |
| 総合判定 | 居眠りしない距離、保育園への送迎くらいが限度だが、そのために毎日着脱をしなければならないなら、タンデムベルトだけで良いのでは? | ロングツーリングも可能。 上半身が自由なので窮屈さは感じないが、1日乗るとお尻が痛くなるらしい。 |
○
スタマタキスを使ったことはないが、ビッグスクーターでお尻が入らない件は利用者から聞いたこと。
スタマタキスが子供の居眠りに対応できないのはOKWaveなどの回答を読めばわかる通り。
これでどうしてみんなはスタマタキスを薦めるだろう (´・ω・`)?
要は、自転車用を取り付ける方法がわからないから、というその1点だけなのではないか?
そういう方は、私のTMAXへの装着方法詳細を参照されたし。
装着方法そのものはスタマタキスのそれを参考にしたものなので、装着原理や安全性(危険性)は同じだし、自分の車種の場合どこに引っ掛けて固定しようかという不安も、スタマタキスの説明書が車種ごとに解説してるわけではないので同じ。
参考:スタマタキスの車種別取り付け方法

○
■ 子供用タンデムベルトの比較
これもまたOKWaveなどでよく聞く「タンデムG」だけど、はっきり言って使えない。
買うなら、多少高くてもタンデムライダーズのタンデムツーリングベルトが圧倒的にベター。
○
| タンデムG | タンデムツーリングベルト | |
|---|---|---|
| 外観 | ![]() |
![]() |
| 値段 | 3千円前後 | 1万5千円前後 |
| 構造 | 親子の腰と腰、肩と肩をベルトで結ぶ構造。 | 子供への腰ベルトと肩ベルトを、親の背中の中央付近で支える構造。 |
| 挙動の伝わり方 | 肩と肩を直接結ぶため、子供の挙動が親に、親の挙動が子供へ直接伝わり、運転に支障を与えかねない。 | 子供が後ろを振り返るような動作をしても、背中の中央付近を支点とするため運転の妨げにならない。 |
| 子供の居眠り | 居眠りして頭ががっくりと落ちると、肩ベルトが子供の首に絡まったり、肩ベルトから頭が抜け落ちることがある。 | 居眠りして頭が90度傾いても、ベルトから抜け落ちる心配はない。 |
| 装着性 | 装着には慣れが必要であり、最初は第3者による補助と確認を必要とする。 | リュックのように子供を背負うだけで慣れを必要とせず、暗闇でも装着できる。 |
| 安全確認 | 子供のベルトが正しい位置で取り回し出来ているか親が確認できない。 | 子供側への装着は乗車前に終えるため、親が安全を確認できる。 |
○
居眠りしてても心配ないといっても、そのまま走り続けるにはそれなりの覚悟や器量はもちろん必要。
タンデムライダーズさんからモニター品をもらったからって訳じゃないけど、実際使える。
○
■ チャイルドシートとタンデムベルトの比較
前にもこの比較は書いているけど、まとめということで・・・
○
| ロイヤルチャイルドシート | タンデムツーリングベルト | |
|---|---|---|
| 外観 | ![]() |
![]() |
| 値段 | 5千円前後 | 1万5千円前後 |
| 装着性 | とっても面倒。 せっかくのシート下トランクが使えなくなる。 |
お気楽に利用可。 |
| 適合年齢 | 下は2~3歳でもまったく不安なし。 小学生で学年が上がるとお尻が入らなくなる。 |
寝て首が90度落ちると、小さい子はヘルメットが脱げ落ちる。やっぱりある程度大きい子向き。 |
| バックレスト併用 | 干渉するので、ママ用装備のタンデムバックレストをバイクに付けることができない。 | バイクにタンデムバックレストを付けて併用したほうが、安定する。 |
| 立ちゴケ | バイクに子供を固定するので離脱不可能。立ちゴケ厳禁。 | 親と一緒に子供も離脱。安心して立ちゴケ可(?) |
| 高速走行 | 寝てても起きてても問題なし。 | 同じ居眠り走行なら、街中よりも安心かもしれない。 |
| 峠走行 | 寝てても起きてても不安なし。ただし、コケることは許されない。 | 振り落とす心配は杞憂だけど、用心しながら走行する必要はある。 |
| 保育園送迎 | 普段はずしてるなら、着脱が面倒。 | いつでも気楽に利用できる。 |
| ツーリング | 風邪をひかせない心配だけで小さな子でもOK。 | バイクにタンデムバックレストを付け、ある程度大きな子なら安心。 |
○
小さな子でもOKと書いてるけど、すぐ寝ちゃう年齢の子はツーリングに連れ出しても面白くはないので自重。
自分自身の使い分けとしては・・・
- ちょい乗りは、長女(6歳)、長男(4歳)、次男(2歳)のいずれもGIVIタンデムバックレスト(固定)+タンデムツーリングベルト。
- 長女(6歳)とのツーリングでは、GIVIタンデムバックレストを取り外し、ロイヤルチャイルドシート+デグナーサイドバック。サイドバックは、シートが開かなくなるのでその代用もあるが、立ちゴケ時に子供の足を保護する目的もある。
- 長男(4歳)、次男(2歳)は当面ツーリングに連れていかない。起きていられる時間が長くなったら、チャイルドシートでツーリングに連れ出す予定。長女の経験では5歳くらいから。
- 来年か再来年、チャイルドシートに収まらなくなった長女を連れてくときは、GIVIタンデムバックレスト+タンデムツーリングベルト+デグナーサイドバック+ゲルザブになる予定。
○
なお、走行時の転倒に対する安全性は、比較対象からわざと除外した:
- バイクから離脱できたほうが安全というが、親が体を丸めて転がる状況では背中の子供が犠牲になる。
- 親子を強く連結せずすぐにリリースできる構造では、体重の軽い子供のほうが遠くに飛ぶかもしれない。
- サイドバックとシートベルトで足や体を包んだままバイクと一緒に滑走するのは、安全なようにもみえる。
結局そのときの状況で結論は変わる。
転倒事故の危険性を回避するなら、子供を乗せないという選択を取る以外にはない。
子供を乗せると決めたい上は、転倒事故と居眠り転落の確率を秤にかけ、後者の対策をとるしかない。
また、車種によっては子供の足が後輪に巻き込まれないようにする対策もお忘れなく。




