秘伝の焼き小龍包
ツーリング話がないものだからお店の続報など(w
オープンから1ヶ月が経った昨目、午後の休憩時間に尋ねると新しい焼き小龍包の試食を求められた。
おお、こりゃ旨い!
聞くと、新しい点心担当の面接をしたのでさっそく試作してもらったとのこと。
正直、彼女が「焼き小龍包」にこだわるの理由がこれまで理解できなかった。日本人は焼き餃子で良いんじゃない? という感想しか持てなかったから。
でも、今度のは美味しかった。なるほど、これなら看板メニューになるかもしれない。
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今までも、肉汁が少ないとか皮が厚いとかのアドバイスはしたことあるけど、いきなり調理担当の首のすげ替えに踏みきるとは思ってなかった。
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日本には「お店の味」というものがある。
「誰々のお店」という個人オーナーのお店であれば、そのオーナーが自ら作る味であり、代替わりで同じ味が出せなければ信用とともに看板を失うし、秘伝を継承できたお店が老舗となる。
ママがお店を作ると言い出したとき、彼女が自ら調理するお店をイメージした。一度食べただけのものやテレビでメモもせず見た料理を再現してみせるわけだし。
だが、いざ開店してみると、コック担当と点心担当で二人の調理人をいきなり雇用したので驚いた。経営者は汗を流さないのが中国流とはいえ、日本人的感覚ではこのどこが「彼女のお店」なのか?
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そう、中国に老舗のお店がないのは小金を貯めるとすぐに経営者になってしまうから。
そして、中国における「秘伝」は個人の属性である。後輩に教えて味を盗まれれば自分の首が飛ぶから。
組織としての秘伝は蓄積されないから、中華料理店に「お店の味」は成立しえない……
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と、知識で思っていたが今回のことで誤解に気付いた。
気に入る味が出せなければ調理人を変える。それがオーナーの役目なのであり、オーナーの舌と意志こそが「お店の味」で、紛れもなくここは「彼女のお店」なのだった。
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狭いホールで元気よく注文をとっている小柄な小姐(シャオチェ)が、非情のーー日本人的感覚ではーー女 老板(ラオパン)だとは、お客さんも気付くまい(w


